情報を正確に効果的に伝えるには、文字の読みやすさは重要である。
文章をスムーズに読んでもらうには、字間や行間、レイアウトの知識が必要となって来る。
字間と行間で読みやすさが変わる
字間と行間を、どの程度に設定するかにより、読みやすさが変わってくる。
適切な字間や行間は、用いるフォントの種類、文字サイズによって変わってくる。
字間の調整
字間とは?
文字と文字の間の空き。
和文フォントの場合
和文フォントは、漢字やひらがな、カタカナなど、どのような文字も、1文字が、それぞれ同じ1つの正方形に収まるようにデザインされている。
そのため、文字と文字の間隔は、文字の形状によって異なって表れる。
特に、漢字とひらがなが混在する文章では、文字間隔の差が顕著に表れる。
これらの間隔を、文字の持つ形状に合わせて調整してやると、文字が読みやすくなる。
欧文フォントの場合
和文フォントと異なり、それぞれの文字の外形に合わせた幅が1文字毎に個別に設定されている。
このため、字間の調整は、通常必要ない。
行間の調整
行間も、文章の読みやすさの重要な要素である。
視線がスムーズに次の行に移行するように行間を調整する必要がある。
Webサイトデザインでの字間、行間の調整
閲覧環境で表示が異なるWebサイトでは、pt などの絶対的単位での指定よりも、%やemなどの相対的な単位での指定の方がよい。
字間のCSSプロパティ
letter-spacing
行間のCSSプロパティ
line-height
段組みを読みやすくするためのレイアウトのポイント
段組みとは?
文章を読みやすくするため、文章をブロック単位に分けて構成すること。
段組みを読みやすくするため、字間や行間の適切な調整をするほか、幾つかのポイントが存在する。
1行の文字数を最適化する
1行の文字数が多すぎると、ユーザーが疲れてしまいがちです。
文字数が少なすぎると、視線移動の頻度が多くなり、ユーザーに負担が掛かります。
適度な文字数を保ち、改行が適度で、ユーザーに負担が掛からないように注意する必要がある。
印刷物
横組みの場合、1行15〜28文字程度が、最も読みやすい文字数とされている。
Webサイト
1行35〜45文字程度までが自然に読みやすいとされている。
文章にアクセントや余白を加える
内容に合わせて、小見出しを入れたり、段落間に余白を加えたり、アクセントを加える事で読みやすさが向上するでしょう。
また、年代による読みやすさの違い(高齢者の場合、あまりにも字が小さいと読みづらい。)、スマートフォンなどデヴァイスによる読みやすさの違いを考慮して、読みやすさを設計しましょう。
参考書籍
Webデザインとコーディングのきほんのきほん