暖かみを感じる「暖色」、冷たさを感じる「寒色」。
色は、それぞれ特有のイメージを持つ。
色の分類が与えるイメージ
暖色と寒色
赤やオレンジ、黄色などは、炎を連想させ、暖かいイメージを持つ暖色と呼ばれる。
青色系の色は、水や空を連想させ、冷たいイメージを持つ寒色と呼ばれる。
配色設計
親しみやすさ、暖かい印象を演出させたい場合やグルメサイトなど食欲を訴求させたい場合などは、暖色をメインに配色する。
ビジネスサイトなど、信頼、誠実さなど、クールさ、冷静で落ち着いた印象を演出させたい場合などは、寒色をメインに配色する。
中性色
紫など、暖色、寒色のいずれにも分類されない色は、中性色と呼ばれる。
また、彩度のない白や黒、グレーも中性色として分類される。
中性色は、暖かい、冷たいのどちらも感じにくく、ニュートラルで都会的なイメージを演出させやすい。
様々な色が与えるイメージ
具体的な物の連想から生まれたイメージ
植物や大地を連想させる緑や茶色
ナチュラルで素朴な印象を引き出しやすい。
人の肌を連想させるベージュや淡いピンク
柔らかさや暖かい印象を与える。
コンクリートや鉄を連想させるグレーや黒
重厚で強固な印象を与える。
赤
炎を連想させる暖色系で暖かさの印象を与えるが、血液を連想させることから、危険を知らせる警告の色のイメージでもある。
社会的な役割から生じたイメージ
昔から男女の区別において、男性は青などの寒色系、女性は赤などの暖色系が、広く用いられてきました。
このことから、青色系は、男性的、赤系の色は、女性的なイメージを演出することができる。
特定の年齢、階層などをターゲットにデザインを考える際には、こういう社会的な環境から生まれた色のイメージも考慮する必要がある。
他の例に、国旗に使われている色、サッカーチームのユニフォームに使われている色などがある。
色のトーンによるイメージ
トーンにも、それぞれのトーンが持つ色のイメージがある。
ソフトトーン
明度が高く、純色よりも少しくすんだソフトトーンは、柔らかく、優しい軽いイメージを与える。
ダルトーン、ダークトーン
彩度、明度ともに低いダルトーンやダークトーンは、重厚感や強さを表現したい時に適している。
ビビッドトーン
彩度の高いビビッドトーンは、派手さや元気で若々しいイメージを演出させたい場合に用いる。