ナビゲーションは、グローバルナビゲーションに限らず、奇をてらわず、ユーザーが迷わず感覚的に使えるように、目につきやすい適切な位置に配置しよう。
ナビゲーションの役割
目的ページに誘導すること。
ナビゲーションの種類
- グローバルナビゲーション
- ローカルナビゲーション より細部のメニュー。通常、サイドに配置する。
- ページナビゲーション 記事の前後へのリンク。
- フッターナビゲーション
グローバルナビゲーションは、ユーザーが迷わず利用できるよう、どのページにも同じ位置に配置された「トップの横並び」がおすすめである。
・サイト全体の統一感を持たせながら、ナビゲーションの存在をアピールしたい場合、上手に配色を用いましょう。
メニュー項目の配色を変えることによって、ページ内がブロック分けされ、一目で目に付きます。
・また、メニュー項目は、7個を限度に4〜5個に絞るのが理想的である。
また、ユーザーが一目で理解できるように、メニュー項目は、日本語の方がよい。
ユーザビリティに優れたサイトにするには。
- ユーザーが選択したメニュー項目に下線もしくは上線を付ける。
- 選択中のメニュー項目に背景色をつける。
- メニュー項目に文字と共にイラスト、アイコンを用いる。
- 「問い合わせ」「検索窓」など目立たせたいものは、一番右に配置するとユーザーの目を引く。
- リスト項目が多量の場合は、優先順位をつけ、メリハリを付ける。
HTMLのul 要素でメニューの作成
Webサイトのナビゲーションメニューは、HTML文書にリスト要素である ul 要素で作成する。
主要なナビゲーションメニューである場合は、nav 要素で囲み、HTMLを作成する。
<body> <!-- グローバルメニュー --> <nav id="navi"> <ul> <li><a href="iindex.html">HOME</a></li> <li><a href="">Portfolio</a></li> <li><a href="">About</a></li> <li><a href="">Contact</a></li> <li><a href="">Blog</a></li> </ul> </nav>
ul 要素と li 要素は、いずれもブロックレベル要素である。
ブラウザでの表示
リストマーカーを消す
CSSファイルで、list-style-type: none; でリストマーカーを消す。
li { list-style-type: none; }
ブラウザでの表示
list-style-type プロパティの初期値は、disc (黒丸)。
メニュー項目を横に配置する
display プロパティで、メニュー項目を横に並べる。
li { list-style-type: none; display: inline-block; }
display: inline-block;
表示形式をインラインブロック表示を指定することで、メニュー項目は、一行に収まり、横に並ぶ。
また、高さ、横幅などを指定できるようになる。
ブラウザでの表示nav ボックスのサイズを指定する。
メニュー全体の横幅と高さを、width プロパティと height プロパティで指定する。
nav#navi { width: 800px; height: 40px; }
ul 要素の margin (外側の余白)と padding (内側の余白)を指定する。
nav#navi ul { margin: 0px; padding: 5px; }
メニュー項目の横幅、高さを設定する
クリックできる範囲を広げるために、a 要素をブロック表示し、横幅、高さを設定する。
そして、li 要素をフロート配置にする。
nav#navi li { list-style-type: none; display: block; float: left; } nav#navi li a { display: inline-block; width: 150px; height: 35px; }
ブラウザでの表示
リンクの背景色と文字色を指定する
background-color プロパティと color プロパティで、リンクの背景色と文字色を指定する。
nav#navi li a { background-color: navy; color: #fff; display: inline-block; width: 240px; height: 35px; text-align: center; }
ブラウザでの表示
余白を設定し、センタリングを行い、下線を消す
下線は、text-decoration:none; で消す。
内側の余白として、padding を設定する。
nav#navi li a { background-color: navy; color: #fff; display: inline-block; width: 240px; height: 35px; padding: 15px 0 0 0; text-align: center; text-decoration:none; }
ブラウザでの表示
リンク部分に背景画像を指定する。
背景画像は、background-image プロパティで設定する。
マウスが乗った時の挙動として、:hover 疑似クラスを使い、背景画像を指定します。
マウスが乗る前の背景画像
マウスが乗った時の背景画像
これらの画像を images フォルダに保存しておきます。
nav#navi li a { background-color: navy; color: #fff; display: inline-block; width: 240px; height: 35px; padding: 15px 0 0 0; text-align: center; text-decoration:none; background-image:url(images/bg_menu1.png); background-repeat: no-repeat; } nav#navi li a:hover { background-image: url(images/bg_menu2.png); }
ブラウザでの表示
マウスが乗った時の背景色を設定する。
ユーザーの閲覧環境によれば、画像を表示できない、また、あえて画像を表示させない設定としている場合があるので、背景画像に背景色を追加させておく。
nav#navi li a:hover { background-color:#c9c9ee; background-image: url(images/bg_menu2.png); }
参考書籍
「[ コーディング ] ナビゲーション(グローバルナビゲーション)の作成法」への3件のフィードバック